日本バイオインフォマティクス学会 2019年年会 第8回生命医薬情報学連合大会(IIBMP2019)

キャリアパスセッション概要

キャリアパスセッション

キャリアパスセッション 第一部(9月9日16時00分〜17時30分)

  • タイトル
    日立製作所におけるバイオインフォマティクス分野の取組みについて
    講演者名
    株式会社日立製作所 大塚 健一
    概要
    2019年度よりがん遺伝子パネル検査が保険適用され、ゲノム情報が治療効果の高い薬剤選択につながる等、研究成果が社会に対してより具体的な役割を果たすようになってきています。日立は、ゲノム解析用スーパーコンピュータシステムをはじめとする広範な事業領域を有しており、バイオインフォマティクス研究者への期待は高まっています。本講演では、日立のバイオインフォマティクス分野の取組みについてSEの立場からご紹介致します。
  • タイトル
    IT企業が期待するライフサイエンス系人材像
    講演者名
    株式会社富士通九州システムズ 北島 正人
    概要
    当社では、産官学と連携しライフサイエンス系の最先端研究開発型プロジェクトを推進している。また、長年に渡り自社製品を開発しており、欧州を拠点とした海外子会社でグローバル展開を進めている。当社では、ライフサイエンス技術の専門性を活かしつつ、グローバル人材へと成長できる可能性を秘めている。本セミナーでは、これまでの活動を紹介しつつ、IT企業におけるライフサイエンス系人材に期待する将来像について語る。
  • タイトル
    解析システム構築で貢献するバイオインフォマティクス研究
    講演者名
    株式会社 ナベ インターナショナル 渡辺 理恵
    概要
    あらゆる生命現象がデータになる時代、バイオインフォマティクス研究において重要なデータ解析やモデル構築のみならず、それらを実行する解析システムの設計、構築が複雑化かつ多様化しています。システム構築に必要な多岐にわたる技術を追求し、製品やサービスとして提供する形でユーザー研究者のいわばサポートパートナーとなることも、研究への貢献であるとナベ インターナショナルは考えます。ITエンジニアリングやビジネスに関心を持つ研究者の方へ、弊社業務の一端をお話いたします。
  • タイトル
    製薬企業におけるデータサイエンティストの現在と将来
    講演者名
    エーザイ株式会社 青島 健
    概要
    我々はデータ駆動型創薬(5D:Data Driven Drug Discovery & Development)を推進しており、バイオインフォマティシャンを含むデータサイエンティストはその中心的な役割を果たしている。本講演ではこれまで当社創薬現場における仮説生成・検証並びに各種意思決定に関わるデータサイエンスの活用・各種取り組み及び要求されるインフォマティクスの実践スキル等について実例をあげて紹介したい。
  • タイトル
    製薬企業におけるデータサイエンスの展開
    講演者名
    中外製薬株式会社 芦原 基起
    概要
    がんゲノム医療に代表されるように医療の現場においてもゲノムデータの実応用が始まっている。また、種々の医療情報やデータを利活用する体制の整備も開始されており、実臨床に即した疾患の理解や患者層別化が試みられ、個別化医療の更なる進展に向けた研究が展開されている。製薬企業を取り巻く環境の変化とそれに伴う「期待される人財像」とデータサイエンスの可能性に関して紹介する。

キャリアパスセッション 第二部(9月9日17時30分〜19時)

  • タイトル
    データベースセンターとバイオインフォマティクス
    講演者名
    情報・システム研究機構 五斗 進
    概要
    バイオインフォマティクスは生命科学の様々な領域へと拡大しています。その基盤となるのがデータであり、実験で得られたデータや文献に記述されている知識を使いやすく整理してデータベース化することが重要です。私たちはJSTバイオサイエンスデータベースセンターと共同で生命科学の様々なデータや知識を統合的に利用するための基盤技術を開発しています。本講演ではその一端とともにそこで必要とされるスキルについてご紹介します。
  • タイトル
    ICT企業MKIのバイオインフォマティクス <アカデミアから社会に実装された私>
    講演者名
    三井情報株式会社 岩岡 諒
    概要
    当社は社会の課題をICTで解決し、新たなビジネスを顧客と共に作っていくことを目指しています。バイオサイエンス部門は、1975年、「人工酵素による化学合成システムの研究開発」の取り組み以来、産学官における課題をICTで解決するとともに、アカデミアのシーズをビジネスとして社会実装することに取り組んでいます。最新の取り組みの一つとして、創薬研究におけるin-silico機能をクラウド上に集約し、PaaS(Platform as a Service)として提供することを計画しています。最終的には、当社のin-silico創薬研究のナレッジをSaaS(Software as a Service)として実装し、誰もが気軽にin-silico創薬研究ができるようになることを目指しています。ICTによるバイオサイエンス課題の解決を目指す当社の事業を紹介し、加えて、ポスドクから転職してきた私の働き方を紹介いたします。
  • タイトル
    タカラバイオでのバイオ情報技術者の活躍
    講演者名
    タカラバイオ株式会社 瀬尾 淳哉
    概要
    次世代シーケンサーが一般的なツールとして広く使われるようになってきた今、その応用分野が多様化してきています。そのためバイオインフォマティクスが必要な分野も広がってきていて、その重要性はこれまで以上に高まっています。タカラバイオにおいても、シンプルな業務から複雑な開発まで、バイオインフォマティシャンの活躍のフィールドは多岐に渡ります。本講演ではその一端と、どのような人材が求められるかを紹介します。
  • タイトル
    生命医薬情報学が切り拓くデータ駆動型創薬
    講演者名
    田辺三菱製薬株式会社 齊藤 隆太
    概要
    扱っているデータが爆発的に増えている現代の創薬においてバイオインフォマティクス研究者の活躍の場は大きく広がっています。また、弊社ではバイオインフォマティクス研究者を生物学系の専門知識を併せ持つデータサイエンティストとして捉えており、創薬のプロセス変革をリードする人材として期待しています。本講演では、弊社におけるバイオインフォマティクス業務の現状と将来展望について、演者の経験を交えて紹介します。
  • タイトル
    バイオインフォマティクス・AIを活用したデータ駆動型創薬
    講演者名
    塩野義製薬株式会社 六嶋 正知
    概要
    近年の情報科学技術の発展は、解析対象のビッグデータ化とAI技術の不連続な進歩を生み出し、創薬の研究現場にも大きな影響を及ぼしています。本講演では、弊社の研究現場でのバイオインフォマティクス・AIの活用状況(統合DB、NGS等)や、データサイエンティストの活躍シーン、創薬研究において求められるデータサイエンティストの人材像について、現場マネージャーの立場から紹介いたします。